データマッチング(名寄せ)はマネロン対策において重要かつ困難な部分です。今号では、皆様の顧客DB管理のお役に立てるよう、グローバルデータ、データサプライチェーンシステムの設計、構築、管理等に長年の実績があるデータ構築・管理の専門家であるとともに、弊社の最高データ責任者であるウオリック・マセウスによる「データマッチング」のビデオ解説をお届けします。
マスターデータ管理
データを管理するには、マスターデータ管理(MDM=Master Data Management)を介して、そのデータを完全に理解する必要があります。さらに確実に理解するためには、そのデータに対してデータマッチング(IDR= Identity Resolution)を実行し、同じ人、ビジネス、場所、またはイベントに関する異なる見解をまとめる必要があります。
マッチ率に注目することの落とし穴とは
この分野では多くのバズワードや専門用語がありますが、最もよく使われ、最も理解されていないものの1つが「マッチ率」です。
今回は、わかりやすくビデオで解説しました。このビデオでは、マッチ率とは何か、なぜマッチ率がデータ管理の品質や成果の指標として非常に限定的なのかを説明し、正確性と信頼性というレンズを通して、データマッチング(IDR)の異なる見方を提案します。
また、マッチの正確性と信頼性を測定するために用いられる典型的なアプローチについて、「マッチ率」に注目することの落とし穴も含めて説明します。
2002年に公開された米国のSF映画「マイノリティ・リポート」になぞらえて、精度をテストし、結果を相関させるための基本的な考え方を紹介します。
ビデオに登場するデータ管理に関する主な概念は次のとおりです。
データマッチングに関するビデオ解説(YouTube)はこちらです。(BGMが流れますので音量にご注意ください。)
下の画像を直接クリックしても解説ビデオをご覧いただけます。
試聴時間は5分弱です。
著者のご紹介
最高技術責任者 兼 最高データ責任者
ウオリック・マセウス(Warwick Matthews)
複雑なグローバルデータ、多言語MDM、アイデンティティ解決、「データサプライチェーン」システムの設計、構築、管理において15年以上の専門知識を有し、最高クラスの新システムの構築やサードパーティプラットフォームの統合に従事。 また、最近では大手企業の同意・プライバシー体制の構築にも携わっている。
米国、カナダ、オーストラリア、日本でデータチームを率いた経験があり、 最近では、ロブロー・カンパニーズ・リミテッド(カナダ最大の小売グループ)および米国ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)のアイデンティティ・データチームのリーダーとして従事。
アジア言語におけるビジネスIDデータ検証、言語間のヒューリスティック翻字解析、非構造化データのキュレーション、ビジネスから地理のIDデータ検証など、いくつかの分野における特許の共同保有者でもある。