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「コンプライアンス・ステーション®」の実践における新詳細検索

2028年のFATF第5次対日相互審査を控え、より実効性のあるAML/CFT対策の運用構築が求められる状況下、継続的顧客管理の更なる高度化を図る企業が増加しています。今春、「コンプライアンス・ステーション®UBO」の検索機能がアップグレードします。今回はその機能について紹介します。


この春コンプライアンス・データラボでは、「コンプライアンス・ステーション®UBO」において、より高度な詳細検索機能をリリースします。 この新しい検索インターフェースにより、ユーザーはより多くのデータを検索することができるようになり、更に検索では完全一致を必要としない 「あいまい」な検索が可能となります。 
今回は、その新しい機能についてご紹介します。

 

 

変更後、ユーザーが最初に気づくのは3つの検索ボックスです:
(初期版では社名及び所在地の2つの検索機能のみを公開予定です) 

 3つの検索ボックス

ユーザーは、会社名(または法人番号などの識別コード)、個人名、住所(完全な住所でも、都道府県+市区町村のような部分的な住所でも可能)を自由に組み合わせて検索することができます。 

 また、検索対象に含める企業や個人を細かく制御することも可能です。
「オプション」ボタンを押すと、オプションパネルが表示されます:
 

 A screenshot of a computer

AI-generated content may be incorrect.

詳細検索では、CEO(代表者)、役員、株主など、さまざまなデータを対象に検索することができます。 また、営業していない企業(アウト・オブ・ビジネス:OOB)や支社・支店は、初期設定では検索結果から除外されていますが、必要に応じて含めることが可能です。 

 

いくつか例を挙げてみましょう。 

 コンプライアンス・ステーション®の詳細検索に人名を入力し、いくつかオプションを指定します。 
例えばオプションで『CEO』と指定し、代表者に対して検索してみます。 結果は次ようになります: 

 個人名詳細検索結果

『マッチタイプ』という列に『2』という数字が入っているのがわかります。 マウスオーバーするか、数字のアイコンをクリックするだけでこの値の説明を確認することができます: 
 マッチタイプ説明

「2 」は、入力した人名が代表者の名前にマッチしたことを意味します。  

 


次に株主情報を追加してみましょう:
 

個人検索オプション

検索結果には、検索された人名が代表者、株主、またはその両方に該当するケースが表示されるようになりました。:

条件追加検索結果

数字のアイコンをクリックすると、このように表示されます: 
 マッチタイプ説明

 

次に、対象レコード自体をクリックして探している企業であるか、会社の詳細パネルで確認することができます: 

企業詳細パネル

更に、この会社に関する「UBO プラス」のレポートを購入すれば、当該企業の会社概要に加え、実質的支配者と当該企業と関係のあるすべての株主情報を確認することができます。 

 

 

検索に戻り、別の方法を試してみましょう。
人名を入力し、所在地を『北海道』、個人を「株主情報」と指定し、検索してみます:
 

 A screenshot of a computer

AI-generated content may be incorrect.


興味深い企業の候補が返されました。
 :

検索結果

 株主名で一致した北海道の企業の候補が多く返されました。
しかし、数字のアイコンをクリックして詳しく見ると、ほとんどが株主の苗字の部分のみで一致していたことが分かります。
つまり、システムは名前の完全一致を見つけることはできませんでしたが、あいまい検索を使っていくつかの代替候補を提示することができたのです。
 

 

もう一つの便利な機能は、マルチフィールド検索を再実行する機能です。 検索ボックスのいずれかをクリックすると、履歴パネルがポップアップ表示されます: 

 検索履歴パネル

履歴パネルのリンクをクリックすると、表示された組み合わせで過去の検索を再実行できます。 

 

 

最後に、非常に現実的なシナリオを考えてみましょう。 ある会社 「合同会社⬛️⬛️⬛️関西 」に関心があり、その会社が特定の人物と関係しているかどうかを調べます。
このように、企業名と人物の両方の条件を指定して検索することができます:
 

 企業+人名検索結果

検索の結果、「合同会社⬛️⬛️⬛️関西」と代表者名が一致しただけでなく、返された他の候補にも類似したパターンが見られました。
つまり、代表者の名前が完全に一致し、さらに企業名に共通の規則性があることから、同じグループまたは何らかの関係がある会社が候補として返された可能性があると推測できます。
ユーザーは、自社のデータベースにこのような企業が存在しないかを確認し、潜在的なリスクの把握に役立てていただければと思います。 

 

 

「コンプライアンス・ステーション®」の新しい検索機能についてご紹介しましたが、お役に立ちましたでしょうか?
なお、今後近い将来、ポートフォリオ検索においても同様のパワフルな拡張検索機能を実装する予定です。ご期待ください! 

 

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